脈拍数の正常値・基準値Q&A

脈拍数(心拍数)の正常値・基準値、頻脈・徐脈が見られる場合の疾患の可能性、心電図検査の目的についてQ&A方式で初心者向きに解説。

◆不整脈の発症要因

◆なぜ不整脈は発症するのですか?不整脈が発症する要因とメカニズムについて教えてください。

◆不整脈の発症要因
 不整脈の発症要因は、大きく分けると2種類の発症要因に分類することが可能です。
 そのひとつ目は、
●電気信号の刺激生成異常
 による不整脈の発症要因。
 そしてもうひとつが、
●伝導系異常
 による不整脈の発症要因です。
 前者は興奮などの刺激情報を生成する段階においての問題。
 そして後者は、正常に刺激情報は生成されているが、その伝達段階でトラブルが発生している問題ととらえることが可能です。

◆電気興奮刺激信号の生成異常

◆電気興奮刺激信号の生成異常
 心臓へ正しい電気信号を送り続ける司令塔となっているのは洞結節です。
 この洞結節は司令塔の中でも一番の親玉です。
 洞結節で正しい情報の電気信号が生成され、その電気信号は各指令器官へ送られていきます。
 しかし、この洞結節が正しい電気信号を生成できなくなった場合は、誤った電気情報が各器官へ送信されてしまう事になります。
 このような洞結節そのものに異常が発症しているケースで不整脈は生じます。

◆伝導系異常による疾患

◆伝導系異常による疾患
 洞結節で正しい情報が送信されているにも関わらず、不整脈が生じているようなケース。
 このようなケースでは、電気信号を伝達する器官において誤った情報が発信されている可能性があります。
 しかし、なぜ洞結節以外から新しい電気情報が発信されてしまうようなことがおこるのでしょうか?
 これは心臓がもっている有能なバックアップシステムによるものが要因です。
 人間の心臓は、仮に脳の機能が止まっても心臓だけは自立して動くことができます。
 また、拍動をコントロールするペースメーカである洞結節からの信号が発信されなくなった場合は、
●心房
●房室結節

 などが自分自身で電気信号を生み出し、心臓を動かします。
 要は、主力の器官が機能しなくなったとしても他の器官が代役となって活躍するバックアップシステムを構築しているのです。
 その為、洞結節以外の伝導系器官においても電気信号を送り出す能力を保持していることがわかります。
 この能力が、誤った形で働いてしまうのが不整脈の要因となっているのです。

◆不整脈・頻脈・徐脈の基礎知識

◆測定結果から疑われる病気・疾患の可能性

◆心電図検査・カテーテル・手術関連の解説