脈拍数の正常値・基準値Q&A

脈拍数(心拍数)の正常値・基準値、頻脈・徐脈が見られる場合の疾患の可能性、心電図検査の目的についてQ&A方式で初心者向きに解説。

◆脈拍数が少ない・徐脈が疑われるケース

◆脈拍の数値が基準値の範囲よりも低い場合(徐脈)はどのような可能性が考えられますか?

◆徐脈が疑われるケース
 脈拍測定の結果、脈拍数が基準値の範囲よりも低くなっている場合のケースについて見ていきましょう。
 このように脈拍数が基準値よりも低い状態、日常時よりも脈拍数が少ない状態を医学的には「徐脈」と言います。
 徐脈は洞結節から発信された信号が、信号を伝える通路で途絶えてしまう際に起こります。
 このような症状を脈信号の遮断と呼びます。
 徐脈は、基本的に心配の要らないケースも多くありますが、命に関わるような重要な疾患を発症している可能性も検討されます。

◆基準値よりも脈拍数が低い場合に疑われる疾患の可能性

◆基準値よりも脈拍数が低い場合に疑われる疾患の可能性
 脈拍数の徐脈が認められるケースでは、
●徐脈性不整脈群
●房室ブロック
●洞房ブロック
●甲状腺機能低下症

 などの可能性が検討されます。
 尚、スポーツアスリートの場合は、運動の継続に伴い心臓が発達し
●スポーツ心臓
 と呼ばれる脈拍数の非常に低い心臓構造を持っているケースがあります。
 スポーツ心臓は一度に送る血流量が多い為、心拍数、脈拍数ともに低くなります。
 しかし、これは強度の運動に耐える為の作用であり病気ではありません。

◆スポーツ心臓は除脈を示す

◆スポーツ心臓は除脈を示す
 鍛えられたスポーツアスリートの心臓は、脈拍数が極端に少ない数値を示すことが多くあります。
 これは、一度に蓄える酸素量が多く、脈拍数が一定に保たれる心臓へと強化されている為です。
 通常、人間の心臓は運動を継続的に続けると心拍数及び脈拍は100を超えてくるものです。
 しかし、鍛えられたスポーツアスリートの心臓は運動中であっても100を下回った状態をキープします。
 特にスポーツ心臓が顕著に見られるのはマラソンランナーの心臓です。
 マラソンランナーはランニング中であっても70近辺の脈拍数を維持していることも少なくありません。
 当然、平常時の脈拍数は更に低い状態をキープしております。
 ですからスポーツ心臓の場合は、例外的に除脈を示しても問題はないのです。

◆不整脈・頻脈・徐脈の基礎知識

◆測定結果から疑われる病気・疾患の可能性

◆心電図検査・カテーテル・手術関連の解説